オピネル展示室

その六

その他と競合品










2004/10/16



カーボンハンドルモデルは下にも二本紹介してございます。
私が知る限りこのカモフラージュハンドルを含めて三種類しかありません。

どれもすべて製造中止になったモデルのはずです。
下の写真がわかりにくいようなので、もう一度並べて紹介させていただきます。
意外とファンが多かったシリーズでもあります。
No.8のみで、ブレードはすべてステンレスです。







(2003/11/22)

貰い物が多いのは、もうまともに買うべきオピネルがなくなってきた
からかもしれません。


これはタヒチの友人、ジルベールから貰いました。
彼からはすでにもう、2本目。いや、3本目だったか?

幾度も日本へ来て、ついには日本刀まで買っていった彼は、
タヒチの友人に、ホーンハンドルのオピネルを特注して作ってくれました。
タツノオトシゴの目には、ブラックパールが埋め込んであります。

日本刀の輸出を手伝った私への礼も兼ねているのでしょう。




インターネットでこのシャトー・ミックマックを建てて以来、私には幾人ものサヴォワ人の友人ができました。ロジェもその一人です。
彼のおかげでいつも東京ブレードショーに私も参加できています。
ある時彼から、この珍しいオピネルをもらいました。
柄が緑色のカーボン樹脂製です。カタログでもみたことがないです。







たまにメールをくれる、フランスの友人 qwertzu 氏が送ってくれた
Pont a Mousson というフランス企業の宣伝用オピネル。
かなり古いものです。
この会社は今や多国籍大企業で、社名も サン・ゴーバンと変わりました。
しかし、橋をあしらったトレードマークは健在です。



2000年の秋、またもパリを訪れた私に、
ノルマンディーのフレデリックがくれたものです。

フランスではよくある、とある会社の宣伝用オピネル。
それにつけてもロゴが小さいですね。
本当に宣伝する気があるのでしょうか?
フレデリックはフランスでは珍しくプロテスタントです。
しかも、神学生で、ただいま博士号をとるために勉強中。
その傍ら、彼のオピネルコレクションを見せびらかすためのホームページを作成中です。
今年はできあがるでしょう。楽しみであります。

(2003年4月、ついに完成と連絡がありました!)





ナターシャ・ブドゥル がコルシカ島で見つけた珍しいオピネル。柄に埋め込まれたマウル人の肖像、さらに刃には昇る朝日がエッチング?

彼女が集めている古い絵はがきのコレクションを、
お父さんがHPにしてくれたとか。

. http://perso.club-internet.fr/jboudoul
100年前のマルセイユの風景だそうで
す。
なかなかいいですよ




ホーン(牛の角)のハンドルがついたオピネル
フィレナイフにもありますが、こちらはbWです。

黄色と黒の二種類。
左はハニーホーンハンドル
これはサヴォワ人;ザビエル・フイエが送ってくれた写真。
天然素材だとひとつひとつに味わいがありますなぁ。
こちらは黒のホーンハンドル。
これまたきれいでございます。


ブレードはステンレス、ミラー仕上げです。



2000年7月、エジプトへの行き帰り、私はパリにより、本国のオピネル仲間から珍しいオピネルをもらいました。
左の4本がジャン・ビュアレにもらったもの。中央のマークは、彼の故郷のブルターニュのものだそうです。
パトリス・ブランシャールがくれたナイフはサヴォワで売られている土産だと思います。


"Le Savoyard"のロゴはありそうでないです。
ジャン・ビュアレはどこにでもあるよ、とか言ってましたが、
実際、珍しいと言う人の方が圧倒的に多いです。
下が古いモデル。上は新しいもの。




ジャック=フルネ ファイヤールがパリのオペラ座近くにある「クルティ」というナイフ屋さんで見つけたという、珍しいオピネル。親切にも写真を送ってくれました。(できれば現物も欲しかった)
どうやらその店のオリジナルのようです。ハンドルは黒のホーン(角)。




右に左にみえますのがカーボンハンドルモデル。
艶といい手触りといい、合成樹脂のような感じですが、カーボンだそうです。これもまたステンレスモデルのNo.8です。


オピネル・カスタムモデルともいうべきものがあります。ハンドル部分が犬や魚の彫刻だったりします。元々ハンドルはゴロンとしたナマの木のままで売っているのです。それを自分の気に入った形にすることができるというわけです。
写真はその原型をとどめているものです。



ペンブレードのオピネルは極端に珍しい。
カタログに載ってはいても、売っている店はほとんどありません。

北米のアウトドア用品メーカーである、Coghlan のキャンピング No.7。
これも北米でのみ売っていると言われていますが、
どういうわけか、私はジンバブエの首都、ハラレで見つけました。
ハンドルはフィレナイフ、ブレードは通常のNo.7のものです。



イミテーション&競合製品。

 No.2と同サイズのキーホルダーが多くあります。作りが甘く、ポケットの中でたまに刃が出ます。こわいからもう持ち歩くのはやめました。この手のナイフはやはり本物のオピネルかスイスのアーミーナイフがよろしいようで。
 右の写真の下に写っているのはハンドルが大理石のようです。弾力性のないハンドルがボルスター部分にも及んでいる場合は特にブレードの締まりが甘くなるので注意が必要です。格好が良いばかりで機能が劣るのは道具として失格でありましょう。人間ならまだしも・・・。 
 バスの運転手ロジェはキットを買ってきて自作しました。ハンドルの形は自分で削って決めたそうです。でこぼこです。貰い物にケチをつけたくありませんが、はっきり言ってひどい出来です。

プラデルという有名なメーカーもオピネルもどきを作ってました。ロックの機構が似てるようでちがいます。ここは料理用の包丁メーカーとしては有名どころですから、イミテーションと言ったらしかられそう。オーソドックスな食卓ナイフも各種作っています。
ちなみに私の盗難に遭ったオピネルNo.13と一緒に、プラデルの包丁セットも荷物から抜かれていました。くそったれめ。
 

オピネル誕生以前からノントロンというメーカーが似たようなモデルを作っていました。こちらはもう数百年の歴史をもちますので、イミテーションといえばむしろオピネルの方かもしれません。
柘植のハンドルと焼き付けの模様が特徴です。かつては優秀な職人を多く抱え、わずか数ミリの長さのコレクターズアイテムも制作していたそうです。今はライヨールという有力メーカーからブレードを供給されていて、ハンドルの柘植もフランス国内のものではないそうです。炭素鋼モデルもなくなりました。残念。それでも柘植のハンドルは狂いが少なく手にも良くなじみ、グッドです。

 さて、そのライヨールが現在フランス国内ではオピネルの最大のライバルでしょう。いかにもフランスらしい優美さを持ち、多少高級感があります。オピネルがルノーならライヨールがシトロエンってなかんじでしょうか。
小さいのを女房がいつもバッグに入れて持ち歩いています。専用皮ケースからボルスター部分の蜂のレリーフがのぞいていて、愛敬があります。大きなモデルはたまにフランス映画のチンピラの小道具として出てきます。たしか「パリの屋根の下」でもみたような気がします。
あれこれ小道具のついたゴルファータイプというのが最近日本でも人気のようです。こちらも炭素鋼モデルはなく、集めようという気にはなりませんが一本くらいは欲しい。
ライヨールのソムリエナイフがちまたで大流行のようですね。しかし、私が常飲する安ワインはスクリューキャップのものが多く、コークスクリューはあまり使わないのです。とても恥ずかしい。

カーショウというメーカーは不思議です。アメリカの会社ですが、製品は日本の貝印が請け負ってます。
 上の"2950"はハンドルが合成樹脂で、ダイバーナイフのような感じです。手にしたときの感触やロック機構などはグッドですが、切れ味はCOLD STEEL (こちらもアメリカのメーカー)の"Twist Master"にかないません。こちらはカーボンVとかいう材質で切れ味は炭素鋼に迫るものがあるようです。どちらもオピネルによく似ています。