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オピネル特別展示室 ジャン・ビュアレによる柄(とボルスター)の研究 |
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Jean Buare |
ジャン・ビュアレは特に古いオピネルを集めています。第一展示室にある歴史的ロゴの一覧も彼から送ってもらったものです。 |
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フツーのオピネル: |
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野桜は60年代まで使われていました。ただしトネリコもありました。他にもあれこれあったはずですが、いずれにせよ当時普通の用途に使われていたものです。 野桜は50年から60年代にかけて家具に多く使われたため値段が上がり、そのころからブナが使われることが多くなりました。トネリコも時折使われていたようです。 左:最近のオピネル 右:昔のやつ。たぶん木が違う。 |
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左が野桜,右がトネリコ |
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ステンレスとデラックスモデル(ミラー仕上げ): 紫檀(インド、アメリカ赤道近辺産のバラ科の木)は最初のステンレスモデルと幾つかの記念モデルに使われました。 ブビンガ(アフリカ産のハードウッド)がデラックスモデルに使われていた紫檀に代わることになりました。さらにフィレナイフの最初のシリーズもこれです。 この二つの木は似ているのですが、紫檀は栗色が強く、ブビンガは赤(薔薇)っぽい色です。 紫檀はあまり計画的な消費をされていないので、絶滅の危機があります。でも、オピネルは幾つかのモデルに使ってますけどね。 |
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ブビンガモデル
奥が古いタイプ。手前が新型。木目がきれいです。
最近の幾つかのモデルは特定の会社の専売になっています。(しばしば一年間だけ) 日本の雑誌ラピタが1997年にだしたモデル。 色つきモデルの4種類(赤、青、緑、黄)がそうでした。これはラティチュード・スュッドという会社によって作られたのですが、オピネル社が直接売り出したときにはこれに白と黒が付け足されました。 私の思うところでは、米国ボーカー社のホームページに出ている<自然の木>シリーズのトネリコ、樫、クルミもまたそうでしょう。これらは95年に作られ、フランスの「自然と発見」という店のために売られたものです。(知らんかった:訳注)
この雑誌は同様に<自然とその道具>というモデルも売り出しました。これは伝統的なモデルで、炭素鋼の刃と、ニスを塗らない柄に焼き付けのロゴ<la
main couronnee>がありました。 最近の<スポーツ>、<動物>とかのシリーズもこのタイプですが、私にもこれくらいしかわかりません。 |
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さて、ワッカ(ボルスター:柄の首の部分にある金属の輪)の話をしましょう。 たしかにNo.(ボルスターに刻印されている番号:訳注)はボルスターの大きさに対応しているのですが、当初はフィレナイフのシリーズにも同様の使われ方がしていました。しかし、フィレナイフはボルスターではなく、8、10、12、14cmという、刃長で区別されています。 現行のすべてのフィレナイフはこのNo.の刻印がありません。ブビンガとブナの柄のものはニッケルメッキで、<フランスの木>シリーズと特別モデル:システムO2S、ミモザ、紫檀、牛角ハンドルのものは青銅色です。(本当でしょうか?おひねるが持っているのはそうは見えません:訳注) |
右に並べた5本は上のフィレナイフのボルスターを拡大したものです。真ん中と右端はNo.が付いていません。 | ||
このブロンズタイプのボルスターが最初に使われたのが<映画百年記念モデル>です。同様に<FUN LINE>シリーズ(カーボン、フリュオ、漆、カモフラージュ)にも使われています。 |
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<映画百年記念モデル> | <FUN LINE>シリーズのカーボンモデルです。 |
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